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HSP看護師の職場30選

繊細さんの看護師が働く上で辛いと思う事と対処法

HSP辛いと思う

こんにちは!(繊細さん=)HSP看護師のみなみです。

HSPの気質を持ち合わせていると、日常生活も仕事も辛いですよね。

特に仕事中ずっと集中している必要がある看護師は、HSPにとっては非常に精神を消耗する職業です。


HSPに看護師の仕事は辛い…
何が辛いんだろうもう分からなくなってきた…
HSP看護師でも今後も働けるのだろうか…

そう悩まれている方も多いと思います。私もHSP気質で看護師であるのでよく分かります。

今回は私の経験から看護師として働く上で辛い事を6つピックアップしました。

HSPの気質と組み合わせながら考察しています。

きっとあなたも「そうそうそれが辛かった」「これもHSPの特徴だったのか」「自分だけじゃなかった」と安心していただけると思います。

この記事では、

HSP看護師が辛いと思う理由とその対処法

HSPが働きやすい職場とはどんな所か

を考察したので紹介しますね。

\HSP看護師の私の経験から記事を書いているので誰よりもHSPに寄り添った記事になっていると思います!くるしい!/

辛いと思う事をできるだけ減らして、働きやすい職場で働きたいですね。

記事の中で 繊細さん=HSP という表現が混在していますが、文章の流れで読みやすい様に判断して使用しています。基本的に目次は繊細さんを使用する様にしています。

目次

繊細さんの看護師が看護師として働く上で辛い事

一般病棟での私の実際の経験から6つピックアップしてみました。

きっとあなたも当てはまるのではないでしょうか。

  1. 人との関わりが多く、疲弊してしまう
  2. 同時にいくつもの業務を行わないといけない/ダブルタスクは当たり前
  3. 急なスケジュール変更や急変が多く、臨機応変能力が求められる
  4. 勤務形態が複雑で生活リズムや食事などは壊滅的/時間外の業務は当たり前
  5. ミスは許されないため、常に緊張状態が続く事で精神を消耗する
  6. 業務改善のために大切なインシデントレポートはHSPにとっては処刑場

*HSPについて参考にしている文献さま

人との関わりが多く、疲弊してしまう

医師や患者さんご家族、理学療法士や他コメディカルと情報を共有したり、架け橋になる必要が出てきます。たくさんのアンテナを張っていないといけない上に大人数と関わるコミュニケーション能力が重要になってきます。

一般の仕事と同様にスタッフ間の関わりもありHSPにとっては気が抜けない職場でしょう。

そして、病院は病気を抱えた患者さんが治療を受ける場所です。患者さんやご家族への関わり方も非常に慎重に行う必要があり精神が疲弊していきます。HSPの「境界線」のあいまいさから、患者さんの辛い気持ちを一日中引きずってしまうことも。

人の影響を受けやすいHSPにとって、職場にいるだけで常に精神を高ぶらせた状態が続くため精神・体力ともに疲弊する。

心の「境界線」が薄いHSPは他人の考えや心が流れ込んで自分の心の中もいっぱいになってしまう。

(パートナーシップ制)ペア制で常に一緒に業務を行わないといけない

最近はパートナーシップ(ペア制)を導入している病院も多いです。看護師2人でペアを組んですべての業務を一緒に行います。申し送りからバイタル測定などの業務ですね。

常にダブルチェックが機能するので確実に業務が出来ます。看護する側もされる側も安心のシステム。また入浴介助などは分担する事ができるのでマンパワー的にも助かります。

…ですが、HSPにとっては厄介です。

他人にどう思われているかいつも気になるHSPにとって、ペアの相手が苦手な先輩であった場合最悪です。

監視されている気分になったり、手順が間違っていないかと色々気になりすぎて注意散漫になりがち。自意識過剰すぎるだろ!と思われても…そこを簡単に変えられないのが生まれ持ったHSPの気質です。

結果的に出来る事もできなくなりミスも増え、自己否定のループに陥ってしまいます。

同時にいくつもの業務を行わないといけない/ダブルタスクは当たり前

HSPはものごとの細かい部分にも本質的な部分にも気が付いてしまい、想像の中へと引き込まれやすい傾向にあります。その結果、目の前の仕事に過集中してしまい、全体を客観視しながら効率よく仕事を進めることが苦手です。

敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本 著 長沼 睦雄より

ダブルタスクが苦手なHSPにとって、同時に業務を行うには非HSP以上に工夫が必要です。

一般病棟では12人~14人程度を2人の看護師で看護する事が多いです。点滴をいくつも行いながら、バイタルや検査・オペ出しなど多くの事をしなくてはなりません。

効率よくできないので、神経を使って仕事をこなす必要があります。非HSPにとってもダブルタスクは神経を使うでしょうが、HSPはもっと意識してミスをしないように工夫が必要になります。

急なスケジュール変更や急変が多く、臨機応変能力が求められる

どの職業でにも該当しますが、医療職は急なスケジュール変更は当たり前ですね。

その上、昔やったうる覚えの処置急に行わないといけない事もあり、こういう場合頭の中はぐっちゃぐっちゃパニックになってしまいます。(死ぬ気で確認しますが)

急変の時などであれば「一息置いて落ち着いて行う」などと言ってられない場面も多いです。

環境変化や、ちょっとしたことでパニックになってしまうHSPにとって、頑張りだけでは対応しきれない事が多い。

勤務形態が複雑で生活リズムや食事などは壊滅的/時間外の業務は当たり前

日勤・夜勤・準夜・遅出・早出など様々な勤務形態をシフトで行う病院が多いです。

生活リズムもバラバラですし、体力も限界で自炊が出来ない事も多いです。

加えて、自分が主催する勉強会や院外の研修、看護研究、委員会やプリセプター業務など様々な業務があります。

休日も病院で手当てがつかない中で作業をしたりと…まともな休憩が取れない事もあります。

本当に、医療業界は労働基準法に違反してないんか?と思います。ほんとうに。

環境変化に弱いHSPにとって、睡眠や食事、安定した休息が取れない事は非HSPと比べてかなりのストレスになります。

ミスは許されないため、常に緊張状態が続く事で精神を消耗する

どの職場でもミスはゆるされないです。しかし医療職は患者さんの命に関わります。

そのため常に緊張状態を保つ必要があります。私の場合、緊張状態をほんの少しでもOFFに切り替える事が出来ませんでした。自分でも一息つこうと思うのですができません。

常時緊張状態が続く事で体も心もどっと疲れてしまいます。

また、刺激に敏感なHSPはナースステーションに居るだけでモニター音やナースコール、話し声などに反応して多くの体力を消耗しています。

日常生活の様々なことに対しても敏感で疲れてしまうHSPは、仕事に行くだけでも緊張します。その状態がずっと続く事で精神を消耗していまいます。緊張状態をOFFにする仕方も分からなくなってしまいます

業務改善のために大切なインシデントレポートは繊細さんにとっては処刑場

あえて「インシデントレポート」を理由に書きました。インシデントが起きた場合にレポートを作成しカンファレンスを行います。次のインシデントやアクシデントにつながらない様にする大切なレポートです。わかっています。

自責や自己否定の強いHSPにとってその場は辛く苦しいものです。他人からどう思われているか気になるHSPは自責の地獄ループに囚われ、その後の業務に支障が出る事もあります。

物事を深く処理しまい、自責・自己否定が強いHSPはその負の連鎖から抜け出せず「もう自分には看護師はできない」となってしまいます。

根本にある辛さは、HSP気質から失敗した事での「自責・自己否定」

具体的に「HSP看護師が看護師として働く上で辛い事」を6つ上げました。

色々ありましたが、根本にある辛さはHSP気質から失敗した事で生まれた「強い自責・自己否定という事だと思います。

ダブルタスクが苦手→優先順位がつけらえず結果的にインシデント
他人にどう思われているか気になる→注意力散漫になりミスを犯す
内向的HSPだと世間話が出来ない→自分だけ知らない情報が出てきて業務が遅くなる など

できない事が目について、自責・自己否定に拍車がかかり心が折れて「もう看護師できない!」となってしまいます。

可能な限りでいいのでひとつひとつ対処していく、対処ができないならまるごと環境を変えていくことが大切だと思います。

(なかなか出来ないから辛いんですけどね。)

繊細さんの看護師の辛い事に対する対処法

対処法を簡単に紹介しますね。

敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本 著書:長沼 睦雄 を参考にしています。

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対処法:緊張状態が続き疲弊してしまう(人の影響を受けやすい・刺激に敏感・疲れやすい)

会社のどこかに「自分だけの逃げ場所」を見つけておくこともいい対処法です。場所は人の来ない会議室や資料室、トイレでもいいでしょう。

敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本 著 長沼 睦雄

トイレ休憩や、水飲み休憩をほんの少し作って切り替えをしていきましょう。

コロナ感染症が流行ったことでフェイスシールドをすることが多くなりました。不思議とフェイスシールドを1枚挟むだけでも「人と遮断する」感じがあって落ち着きました。

刺激を遮断するという意味でも、フェイスシールドや伊達メガネもいいのかもしれません。

対処法:人との関わりで疲れる(他人との境界線があいまい・人の影響を受けやすい)

「自分は自分、他人は他人」「他人が何を言っても自分の事は自分で決める」と考える。自分の中にブレない心の軸をもつことを大切にする。

人との境界線を引いて、相手に対して気を使いすぎないという事ですね。心の中で唱えるようにしましょう。

緊張状態が続く事に対する対処法と同じでトイレなどに駆け込む、一息休憩も取り入れて落ち着くのも有効です。フェイスシールドや伊達メガネも他人との境界線に役立つと思います。

対処法:ダブルタスクや急変に関して(ダブルタスクが苦手・急な環境変化が苦手)

ダブルタスクに関しては優先順位をつけて焦らないようにする。急変多い病棟がもう耐えられない…と言う場合は、一度師長に相談してみる

師長や管理者に相談するのは勇気がいりますが、意外と対応してくれたりします。

私もどうしてもできない業務が出てきた時にダメもとで相談してみました。すると勤務を変更して下さった経験があります。伝える事で上司の方も気にかけてくれる様になるかもしれませんよ。

対処法:自責・自己否定をくりかえす(自責・自己否定が強い)

「あなたにとって、一番の見方は自分自身」

敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本 著:長沼 睦雄

自分が一番の自分のファンで味方!そう思えるようにしましょう。そしてできなかった事でなく、できた事を褒めましょう。

自分のマイナスの感情の中に没頭せず、そこから抜け出して遠くの視点から今の自分や過去の体験を可視化してみてください。自分に距離を置いた視点から自分を客観的に見つめ、よし悪しの判断をせずにすべてが必要なことでと肯定してあげるのです。

敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本 著:長沼 睦雄

マイナスの感情に落ちている時は辛いですがどこかその感情に浸っている時があります。

第三者視点で自分の事を見つめなおして、起きた事象に対して自分を肯定してあげる事が大切ですね。すこしづつ否定の感情も落ち着くと思います。

それでもやっぱり辛い…できないと思うなら移動か転職を考えるのがよいでしょう。

繊細さんの看護師が働きやすい職場とは

「繊細さんの看護師が看護師として働く上で辛いこと6つ」が少ない職場が「繊細さんの看護師が働きやすい職場」という事になりますね。

  • 看護師1人で働ける職場
  • 急変やスケジュール変更がない職場
  • 自分らしく自分のペースで働ける職場

病棟であると、ペア制が導入されている病院も増えているので1人で働ける職場は減ってきていると思います。また、急変が少ない慢性期の病棟を選んでも、複合病棟が多いので急変は避けられません。

自分らしく自分のペースで働ける・・・と考えるなら病院を離れた方がいいと思います。

繊細さんの看護師が向いている職場は実際にはどんな職場?

  • 総合病院外来
  • クリニック
  • 訪問看護ステーション
  • 派遣看護師
  • 特別養護老人ホーム
  • 保育園看護師
  • 企業看護師
  • 美容クリニック

病院やクリニック以外でも看護師の免許を持っていればできる職業もたくさんあります。また、一度病院を離れてみると違った目線で看護師という仕事を知ることが出来ますよ。

総合病院の外来

まずは病院の外来から。

病棟で働いている時に「外来は落ち着いていていいな」と思った事はありませんか?病院の外来について考えてみましょう。

HSPにとってのメリット:1つの科を1人もしくは数人で担当します。ブースが分かれているので診療科によっては実働は看護師1人が多いです。

それぞれの科に分かれているので、基本的には担当の科を熟知していればいいというメリットがあります。歯科や眼科などであれば、予定患者の診察のみで落ち着いている診療科もあります。

HSPにとってのデメリット:受診される患者さんは併科の方が多いです。自分の診療科で採血オーダー出てるけど、併科診察に必要な採血オーダーが無い…併科先の医師に確認しとこう。など、他診療科の知識が問われる事もあります。看護師1人で動いているためその場での判断力・看護スキルが必要になります。結局複合的に判断できる知識経験が必要になるため病棟経験3年~5年は必要です。

総合病院の外来の医師は診療でかなり多忙です。医師に相談すべきか微妙な場面も出てきます。細かなことに気づくHSPにとっては色々な事が気になってしまい医師に相談したくてもできない事も。「判断を間違ってしまわないか…」と不安が強くなりストレスを感じるかもしれません。

私は外来で働くようになってから、都度様々な事が気になり「これで大丈夫だよね?不安だ…」と立ち止まる事が多くなりました。業務がスムーズに進まない事も多くありました。スムーズに業務が行えない事で自己否定が強まっていきました

不安に思ったら先輩に確認しましょう。「いつも変な事が気になって誰かに確認してしまうのをやめたい」と思ってしまってもやはり患者さんのためです。

病棟よりも一人で動く事が多い外来は、看護や医療の知識と決断力も必要だと思います

また、外来勤務であると外部との電話対応も担当することがあります。私は電話対応の際聞き取りが出来ず苦しんだ経験があります。APDについてまとめた記事があるので参考にしてください。

訪問看護ステーション

HSPにとってのメリット:在宅に訪問する形なので基本的に実働1人で働ける。また、患者さんとコミュニケーションをはかれ看護師としても満足できる

患者さんの自宅を訪れて、生活環境や家族環境などトータルでアセスメント・看護をします。これこそ「看護」の醍醐味です。

看護師として満足できる職場です。

HSPにとってのデメリット:1人で看護するため、判断に困る事がある。HSPにとっては不安が強くなるとストレスになる。また、使用する看護技術も偏りが出てくる。

車の運転に自信がない方は結構大変。

訪問看護で使用する技術としては、

  • 摘便・膀胱留置カテーテル挿入
  • 清潔のケア
  • 褥瘡管理
  • 痰吸引
  • 投薬管理
  • ルートキープ
  • CV管理
  • CVポートへの穿刺・抜去
  • インスリン注射

などです。

ルートキープに関しては、病院と比べて点滴の機会が少ないため点滴を刺すときにかなり緊張するようです。(経験者の話より)

また、医師の滞在時間も限られているので看護師による病状説明の能力も求められます。

病状や医療について誰でもわかりやすく伝わる言葉の技術やご家族・本人との円滑なコミュニケーション能力も重要です。

意外と見落としがちな点として、「運転技術」があります。訪問看護は看護師が運転して訪問します。そのため、運転が不安な方は大変です。皆さんの住んでいる所が、入りやすい道横の家とは限らないためです。

特別養護老人ホーム

HSPにとってのメリット:高度な看護技術が無いため、看護技術が不安なHSP看護師にとっては不安が少ない。病状が安定しているので急変が無いため落ち着て働ける。

看護技術よりも、介護技術がメインになります。また、レクレーションなども看護師が担当する事が多いです。高度な看護技術を必要としないため、HSP看護師にとっては安心して働ける職場です。

HSPにとってのデメリット:看護技術に触れる機会が失われるため、キャリアアップは難しくなる。看護師が1名が多いため、投薬や救急の場合は看護師が判断しないといけないストレスはある。

看護技術に触れる機会が失われるため、技術への不安感は年々増します。もし、病院に復帰しようと思えばその分努力が必要になるでしょう。

また、看護師が1名の施設も多く、急変の場合は看護師が医師の様に判断しないといけない場面もありそこは不安になる人もいると思います。

内視鏡看護師

こちらは私の経験で書いた記事です。

内視鏡看護師として3年働いた中でHSPにとっては働きやすい職場かも?と思ったので記事にしました。

興味があればぜひ読んでみて下さい。

繊細さんらしく生きれる職場をさがそう

HSP看護師は、患者さんの気持ちを汲み取る事が得意です。共感力も強いのであなたらしく働いていれば、患者さんや家族からも信頼を得やすいです

また、様々な情報から色々なシュミレーションをする事が得意です。これは「常に最悪を想定して判断・行動する医療人の考え方」にマッチしています。

第六感が働きやすいHSP看護師は「なんかいつもと違う…」で患者さんを救えることもあります。

優しさと慈愛に満ちたHSPの気質を持つあなたはきっと看護師に向いていると思います。

あなたが、HSPの気質をうまく理解して生かせた職場に出会えますように。一緒に生きづらいを生きやすいに変えていきましょう!

ストレスや不安が襲ってきた時の対処法をまとめたよ

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