離島で縛られずゆったり働きたい
応援ナースという言葉を最近聞くようになりました。
応援ナースとは短期の契約で人手不足の診療所・病院などで働くという働き方です。
今回は
- 応援ナースの仕事内容
- 必要な看護技術
- HSPにとって向いている点・向いていない点
を紹介しますね。
- 応援ナースに興味がある
- 詳しい仕事内容を知りたい
- HSPの自分でも出来そうか知りたい
経験者の話や口コミも参考にして記事を作製しています。参考:ナース転職の教科書
応援ナース(応援看護師)とは
首都圏から離島までの人手不足を解消するために出されている求人になります。引っ越し費用・移動費は病院から手配されることが多い。人手不足の求人で即戦力を求められるため、臨床経験3年以上の看護師が望ましい。
6か月単位で短期契約になり、病院側が良ければ正社員契約もできる。応援ナースの場合、高収入も見込める。今の生活圏を変えたい、もしくは都会から離れて離島でリフレッシュしながら働きたいという人にマッチした働き方です。
応援ナースの種類
- 首都圏応援ナース
- 北海道応援ナース
- 沖縄応援ナース
- 離島応援ナース
- コロナ病棟 応援ナース
など、人手不足を解消するために応援ナースの求人も増えてきている。最近はコロナ感染症病棟への応援もあり、感染症手当も出される。
派遣ナースと応援ナースの違い
派遣ナースと同じ様に感じますが、応援ナースは雇用先が派遣先の病院(診療所など)になります。なので給与も病院から払われる事になります。
そのため、短期間だけ病院(診療所など)の常勤として働く というイメージ。
- 常勤勤務と同じシフト
- (病院なら)夜勤あり
- 残業有り
- 派遣先病院の福利厚生も利用できるものもあり
派遣ナースも応援ナースも有給は6か月で付与されますが、応援ナースは3~6か月契約が多いので実際使えない事が多いようです。
夜勤もあって、残業もあって、応援手当もあればかなり稼げますね
また、応援ナースの場合引っ越し代と移動費は支給されますが、帰りの引っ越し代・移動費は支給されないので注意が必要。
契約終了前に病院側から常勤へのお誘いがありますが、常勤になると応援手当もないので給与も下がります。
行きは良い良い、帰りは冷たい。
応援ナースの仕事内容
短期間だけ常勤として働く働き方なので、仕事内容は病院勤務と変わりません。
ただ、応援募集している施設は病院だけでなく
- 診療所
- 老人保健施設
- 有料老人ホーム
- 訪問看護
など様々な場所があります。
そのため、その場所に応じた仕事内容になりますね。
色んな職場を経験して最終的に自分に合っている職場を探すプロセスには良いかもしれないね
応援ナースに必要な看護技術
必要な看護技術もその場所に応じたものになります。基本的看護技術に加えて、
例えば離島応援ナースで診療所勤務の場合
- 内科の知識・処置方法の知識
- 外科の知識・処置方法の知識
- 救急の知識・処置方法の知識
が必要になります。
離島であると観光地となっている所もあり初診が多かったり、外国の方の看護もすることも多いよう…
やはり、選ぶ場所によって働きやすさは左右されますね。
繊細さん目線で応援ナースの仕事を考える
短期で働く事ができる応援ナースはかなり魅力的ですが、HSPにとってはどうでしょうか?
HSPの特徴(参考文献:敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本)から考えてみましょう。
- 刺激に敏感すぎる
- 心の境界線がもろい
- 疲れやすい
- 人の影響を受けやすい
- 自責・自己否定が強い
- 予感や直観力が強い
上記を参考に向いている点・向いていない点を考えます
HSP看護師に向いている点
・短期で働けるため人間関係に縛られない
・場所によってはリフレッシュできる
・面接はオンラインでスムーズ
短期で働けるため人間関係に縛られない
応援ナースは3~6か月の短期間で働きます。仮に苦手なスタッフが居たとしても契約期間まで働けば辞めることが出来ます。
HSPの人は、他人との境界線があいまいなため他人の感情に飲み込まれかなり疲れます。また、苦手な人の行動・発言に敏感になり、仕事に集中できずミスをしてしまうこともあります。
応援ナースは人間関係に縛られることが無く、契約期間を全うすればいいという精神的なメリットがあります。
場所によってはリフレッシュできる
都会から移動して離島応援ナースをした場合、仕事以外の時間は広い空・広い海など自然を感じてリフレッシュする事ができます。
刺激に敏感で疲れやすいHSPは、自然を感じてゆっくりリフレッシュできる場所がある事は魅力的です。
日本を移動しながら働くのも楽しそう
面接はオンラインでスムーズ
近隣でなければ面接はオンラインが多いようです。
加えて、応援ナースを募集している病院(診療所など)は人手不足のため面接中に合格をもらえる事も多いのだとか。
刺激に敏感で人の影響を受けやすいHSPにとっては、オンライン面接は本来の自分を出せる面接方法です。また、合否も早く知れるのも良いですね。
HSP看護師に向いていない点
・短期間で環境を変えるストレス
・即戦力を求められるプレッシャー
・離島などの小さなコミュニティーはキツイ
・場所によっては看護師1人で辛い
短期間で環境を変えるストレス
応援ナースは3~6か月という短期間で契約します。そのため、その都度引っ越しをすることになります。
数か月おきに引っ越し・仕事内容を覚えたり、スタッフの関係を作ったりとかなり環境変化が激しいと言えます。
刺激に敏感で環境変化に弱いHSPにとっては大きなデメリットでしょう。
刺激を求めるHSS型HSPは好む働き方かもですね(でも、疲弊するでしょう)
即戦力を求められるプレッシャー
応援求人を出す病院(診療所など)は人手不足解消のために求人を出しています。そのため、実務経験3年以上の即戦力になる看護師が基本です。
そもそもHSP看護師に病院勤務は大変です。それは、
- 関わる人数が多すぎる
- 急変・予定変更が多い
- ダブルタスクが多く忙しい
- 常に緊張感を持っている必要がある
など多く理由があるからです。
加えて、即戦力を求められることは人の影響を受けやすく、いつも他人からどう思われているか気になるHSPにとっては大きなプレッシャーになります。
離島などの小さなコミュニティーはキツイ
離島応援ナースの場合、若者も居ない田舎の離島に引っ越すことになります。田舎はコミュニティーを重んじる傾向があり、よそ者はのけ者にされる場合も…。
最初の立ち振る舞いが肝心とも言います。
コミュニティーに馴染めなかった場合は、かなり辛いようです。自責が強いHSPは「のけ者にされているのは自分のせいかも…」と無駄に近所付き合いを頑張って疲弊する可能性も。
その点においては、都会の応援ナースの方が地域関わりがなくやりやすいと言えます
場所によっては看護師1人で辛い
離島応援ナースなどの場合、診療所で看護師1名のみという場合もあります。医師が不在の場合看護師が対応しなければならない場面も。
自分一人で判断するプレッシャーが辛い事もあります。
応援ナースの仕事は働き方としては魅力的だが、環境変化が激しいためHSPには向いていない
短期間で常勤として、色々な種類の職場で高収入で働けるのは魅力的ですが、環境変化が激しいためHSP看護師には向いていないと言えます。また、多忙な点もHSPにとっては負担でしょう。
しかし、応援ナースには様々な職場があります。短期間で色々な職場を経験できるので、自分に合った職場を見つける手がかりになります。
応援ナースに特化した転職サイトとして「ナースパワー」が有名です。
全国の応援ナースの求人で772件も求人があります。(2022.2月現在)
応援ナースはまだまだマイナーな働き方ですが、上手に利用するとあなたに合った看護師としての働き方が見つかるかもしれません。
自分に合った働き方を探しましょう!