テーマパークナースってなんだろ?
テーマパークナースとは、テーマパークの救護室(医務室)で働く看護師の事。直接契約や派遣短期など契約の方法があります。
今回は
- テーマパークナースの仕事内容
- 必要な看護技術
- HSPに向いている点・向いていない点
を紹介します。
- テーマパークナースに興味がある
- テーマパークナースの仕事を知りたい
- HSP看護師でもできるのか知りたい
\看護師が居る色んな医務室/
テーマパークナースの仕事内容
テーマパーク内での体調不良やケガなどに対応し、来園者が安心・安全に楽しめるようにサポートするのが仕事内容になります。仕事内容としては、
- けが人・体調不良者の一時的看護
- 来園者の救護
- 救急車手配の判断・引継ぎ
- 救急セットなどの管理
などがあります。
意外と件数が多い内容としては
- 熱中症対応
- アトラクションによるてんかん発作やけいれんの対応
- 障害者施設の方の来園の際の対応
- 酸素療法等の医療機械を利用している方の来園の際の対応
があります。
夏休みや連休はかなり忙しいようです。
必要な看護技術・知識
テーマパークナースに必要な技術・知識としては以下があります
- バイタル測定
- 救護の知識・技術
- 基本的な医療知識
- コミュニケーションスキル
病気の知識や薬の知識はある程度あった方が対応が出来ます。特別な技術を使う事は少なくても、幅広い医療の知識は知っている必要があります。
幅広い医療の知識と対応力を求められるため、臨床経験3年以上が好ましいです。
繁忙期には救護室に来られる方が多く居ます。そのため基礎情報から素早く聞き取るスキルが必要になります。
加えて、楽しみに来園した来園者にとって体調不良は急な事で受け入れられていない人も多いため寄り添った関わり方が大切になります。そのため、適切なコミュニケーションスキルが重要になります。
求人の探し方
テーマパークナースは求人倍率も高い人気の職場です。そのため求人を見つけるのは至難の業です。
求人の探し方としては以下3つがあります。
- テーマパークの公式ホームページの求人から探す
- 転職サイトの求人から探す
- 知り合いからの紹介
正社員として働きたいのであれば公式ホームページで応募するのが一番です。バイトの可能性も有りますが、正社員採用もあるようです。
テーマパークナースの給与
テーマパークや地域に差は有りますが大体時給1400~が多いようです。
看護師のバイトにしては少し低めの傾向。パークによっては夜の営業もあるため夜間の勤務になれば時給2000円~と高くなります。
テーマパークナースがHSPに向いている点・向いていない点
テーマパークの雰囲気を感じながら仕事ができるテーマパークナースはHSPにとって向いているのでしょうか?
HSPの特徴(参考文献:敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本)から考えてみましょう。
- 刺激に敏感すぎる
- 心の境界線がもろい
- 疲れやすい
- 人の影響を受けやすい
- 自責・自己否定が強い
- 予感や直観力が強い
上記を参考に向いている点・向いていない点を考えます
HSPに向いている点
- 常に忙しいわけではないため心に余裕がある
- 1人~数名勤務で関わるスタッフは少ない
- 重傷者対応は少ない
常に忙しいわけではないため心に余裕がある
テーマパークナースの経験者の口コミで「一日中見回りしただけで、看護師らしい事はしなかった」という人も。
夏休みや連休などの繁忙期以外は、常にケガや体調不良があるわけでは無いので、一日何もなかったという日もあるようです。医療機関で働いていたら1日中走り回っているのが普通なので、テーマパークナースは体力的にも楽と言えます。
また、病院勤務の様に持ち帰って抱え込むような仕事でもないため精神的にも気が楽な職場といえます。
刺激に敏感すぎて疲れやすいHSPにとっては常に忙しいわけでは無いのでかなり働きやすい職場です。
関わるスタッフは少ない
大規模なテーマパークになるとナースキャストは数名おり、パーク内の救護室で各班に分かれて待機します。小規模テーマパークになると勤務が自分1人だけという場合もあります。
心の境界線があいまいで人の影響を受けやすいHSPはいつも相手にどう思われているか考えがち。一緒に働くスタッフが少ない職場は自分の能力を発揮できる働きやすい職場と言えます。
重傷者対応は少ない
そもそもテーマパークへ来園される方のほとんどが健康な方です。そのため、重傷者の対応に当たる事は少ないです。病院と違って命に関わる事が少ないので、心的負担は少ない職場と言えます。
HSPに向いていない点
- 1人で判断するストレス
- クレームの対象になることも
一人で判断するストレス
医師が常駐しているテーマパークはほぼ無いでしょう。そのため、看護師が病状を判断することになります。テーマパークによっては、相談する相手が居ない場合も。
自責・自己否定が強くストレスを必要以上に感じてしまうHSPにとっては辛い場面もあるかもしれません。
ちなみに…
救護室には医療薬は置いておらず、市販薬の準備があります。看護師が選んで与薬することは出来ないため、看護師が救護対象者に薬の説明を行い、救護対象者に選んでもらうという形になります。
クレームの対象になる事も
救護室で帰宅案内をした人から「チケット代を返してくれ」等のクレームや、ナースキャストが念のため病院案内したが異常なかったため後日クレームがあった。などのクレームを受ける事も。
余暇を楽しむために来園したのに楽しめなかったという不満をナースキャストにぶつける人は多い様です。
また、場所がテーマパークという事でイメージを崩さないための表情や接遇を求められます。明るく楽しくふるまえる人が向いていると言えます。
人の影響を受けやすいHSPは「自分の判断・対応が悪かったかも」と落ち込む可能性も。割り切る事も大切です。
病院勤務ではクレームは多く受けないけど、接客業になると色々なクレームを受けやすくなるみたい
テーマパークナースは繊細看護師にとって向いていると言えるが、対応力が必要
テーマパークナースは繁忙期以外は落ち着いており、関わるスタッフも少ないため心に余裕をもって自分らしく働ける職場と言える。自分で判断する場面があったり、ナーススタッフとしての接遇に注意する必要あるが、そのストレスに押しつぶされずに対応できれば楽しく続けられる職場である。
常勤の求人は少ないけど、単発バイトはあるので単発バイトで経験するにはもってこいの場所と言えるね!
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